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Channel: 液状化 –田中龍作ジャーナル
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「築地を守れ」 液状化、猛毒の豊洲市場に移転反対

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「築地にいたいんだ」魚たちも地中に猛毒が混じる豊洲市場には行きたくないようだ。移転反対デモで。=7日、新橋付近 写真:山田旬=

「築地にいたいんだ」魚たちも地中に猛毒が混じる豊洲市場には行きたくないようだ。移転反対デモで。=7日、新橋付近 写真:山田旬=

 この国の行政は「食の安全」という言葉を知らないのだろうか。一番のとばっちりを食らっているのが、日本の台所とも言われる築地市場だ。

 原発事故による海洋汚染も深刻だが、築地市場は豊洲への移転問題を抱える。移転先(豊洲)は東京ガスの工場跡地で、土壌には環境基準を大幅に上回る有毒物質が含まれている、と指摘されている。

 東京都は2007~8年、4,400ヶ所の地点でボーリング調査(最深7メートル、最浅30センチ)し、土を採取した。日本環境学会は「土の開示と保全」を要求した。都が拒否したため、環境学会が「採取した土を廃棄しないように」求める裁判を起こしている。

 問題ないのであれば、採取した土を公の場にさらしてもいいはずだ。生鮮な魚介類と青物を扱う市場が建つ場所である。それなのに都は「見せない、残したくない」を貫く。

 不安定な移転先の地盤は「3・11」の際、液状化現象が起きた。東京都が隠したくてたまらない六価クロムなどの毒物が地下水と共に地上に噴き上がったのである。

 関東大震災の教訓を得て建設された築地市場は、「3・11」の際もビクともしなかった。東京都は何故わざわざ汚染された土地に食品市場を移転させようとするのだろうか。

 きょう「築地移転に反対するデモ」が行われ、仲卸業者や市民が参加した。「築地を守れ」…デモ隊はシュプレヒコールをあげながら築地から経産省、国会への道のりを練り歩いた。

 参加した主婦たちは口々に「食べ物を扱う所なのに(豊洲への移転は)信じられない」「(原発事故で)生活が脅かされている」などと危機感を表した。

移転先の豊洲では着々と工事が進む。手前のタンクは湧出する地下水を貯蔵しているようだった。六価クロムなどの有害物質が含まれているのだろうか。=豊洲の新市場予定地 写真:山田旬=

移転先の豊洲では着々と工事が進む。手前のタンクは湧出する地下水を貯蔵しているようだった。六価クロムなどの有害物質が含まれているのだろうか。=豊洲の新市場予定地 写真:山田旬=


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